「花の里」は、テレビドラマ『相棒』に登場する小料理屋で、主人公・杉下右京の心の拠り所相棒』に登場する小料理屋で、主人公・杉下右京の心の拠り所です。初代女将は右京の元妻である宮部たまき(高樹沙耶)、二代目は月本幸子(鈴木杏樹)が務めました。二代目が店を閉めた後は、小手鞠(森口瑤子)が女将を務める「こてまり」が新たな憩いの場となっています。
女将と「花の里」
初代女将:宮部たまき(高樹沙耶)
杉下右京の元妻で、プレシーズンからシーズン10まで登場しました。
右京が最も心を許せる理解者で、精神的な支えにもなっていました。
二代目女将:月本幸子(鈴木杏樹)
『season10』から『season17』まで務めました。
波瀾万丈な過去を持つ女性で、右京の勧めを受けて店を継ぎました。
『season17』で新たな道を歩むため、店を旅立ちました。
「花の里」の役割
右京が行きつけにしている小料理屋で、事件捜査の合間に立ち寄り、愚痴をこぼしたり、事件の糸口を探ったりする場所でした。
歴代の相棒や他の人物も頻繁に利用していました。
「花の里」閉店後
「花の里」が閉店し、新たな憩いの場が見つからない期間、『相棒』の登場人物や視聴者からは「花の里ロス」が語られました。
『season18』から、元芸者である小出茉梨(森口瑤子)が営む「こてまり」が、右京の新たな憩いの場となっています。
広島県などで養殖の牡蠣(かき)が大量死している問題を受け、鈴木農林水産大臣は「被害の全体像の把握に努める」と述べ、19日に現地を視察すると発表しました。
鈴木農水大臣「どんな手法が広島の皆さんにとって最も希望を見いだせるものになるのかも含めて対応させていただきたい」
鈴木大臣は19日、東広島市の牡蠣の加工現場を視察し、養殖関係者と意見交換します。
養殖牡蠣は東広島市などで6割から9割が死んでいるほか、岡山県や兵庫県でも被害が出ているということです。
広島県の水産海洋技術センターは、雨が少なく海水の塩分濃度が上昇したことや高い水温が影響している可能性があると分析しています。
【テレビ朝日】
ソース: Yahoo!ニュースhttps://share.google/8ZfKL9cHG085obLwh
瀬戸内海沿岸で、かつてない規模の カキ大量死 が起きている。広島、岡山、兵庫、全国生産量の8割を占める地域が一斉に揺らぎ、年末年始の需要期を前に危機感が広がる。原因として、広島県は「 高水温×高塩分 」という二つのストレスが長期間続いたことを挙げた。
今年は今までにない出来事が、いろいろと起こってます。無事に年を越せるのでしょうか。
漁業情報サービスセンターによると、8~9月のサンマの水揚げ量は2万8489トンで昨年同期比で2・4倍となっている。
水揚げ量の増加により、消費者にとっては手に取りやすい価格となっている。東京都中央卸売市場によると、豊洲市場(江東区)の9月のサンマの平均卸売価格は前年同期と比べて2割程度安かった。仲卸「山治」の山崎康弘社長(56)は「今年のサンマは脂の乗りが昨年までと全く違う。近年で最高の状態」と語る。
今秋は他の大衆魚の水揚げ量も増えており、スルメイカは前年同期比で約5割増、マイワシは約1割増となっている。平均卸売価格も1~3割ほど安値で推移している。
全国さんま棒受網漁業協同組合によると、北海道東沖で例年より近海でサンマが取れるようになり、漁の回数が増加している。漁場変化の理由は海流や海水温の変化が考えられるが、具体的には不明だという。
【読売新聞】https://share.google/xVqI97s9NF7meniGX
アルギニンは成長ホルモンの分泌を促す働きがある。
脳下垂体から分泌される成長ホルモンは病気にかかりにくい体を作ったり、傷の治りをスムーズにする。
脂肪の代謝を促す、筋力の回復・強化など様々な役割を担っている。
アルギニンはアンモニアを尿素に変換して体外に排出する「尿素サイクル」に関わるアミノ酸である。
アンモニアは運動時の疲労感を起こす原因物質のひとつで、体内に蓄積すると疲労感が増してゆく。
アルギニンには、そんなアンモニアの血中濃度の上昇を抑えて、疲労回復を助ける効果がある。
またアルギニンはカフェインの覚醒効果を増強する働きがあるので、緑茶やコーヒーなどと一緒に摂ると、精神的なリフレッシュにも効果があります。
【アルギニン含有食品】
食品 100gのアルギニン量(mg)
落花生(炒り) 3100
大豆(炒り) 3000
きな粉 3000
ごま(乾燥) 2900
アーモンド(乾燥) 2200
くるみ(炒り) 2200
大正エビ(生) 2100
車エビ(生) 2000
いわし(丸干し) 1900
和牛肩ロース(生) 900
和牛サーロイン(生) 780
和牛ヒレ(生) 1300
豚ロース(生) 1300
豚もも(生) 1300
豚ヒレ(生) 1400
鶏手羽(皮付き・生) 1700
鶏むね(皮付き・生) 1200
鶏もも(皮付き・生) 1400
ささみ(生) 1500
卵(生) 780
マグロ(生) 1300
さば(生) 1200
さけ(生) 1200
いわし(生) 1200
かつお(生) 1300
かつお節 1300
木綿豆腐 590
高野豆腐(乾燥) 4300
納豆 940
おから(生) 400
豆乳 300
牛乳 110
プロセスチーズ 820
文部科学省「食品成分データベース」より作成
竹内涼真『じゃあ、あんたが作ってみろよ』での迫真演技が大好評、登場する料理が“名脇役”に《この役は涼真くんじゃなかったらこんなに面白くない》《竹内さん、マジはまり役》
俳優・竹内涼真が、自身の公式Instagramに出演中のドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)の番宣ポスターを投稿すると、たちまち冒頭のような“推しリプライ”が殺到することになった。
「竹内さんと夏帆さんがダブル主演するこのドラマは、谷口菜津子さん原作の同名漫画を原作としています。ハイスペックな男性との結婚を夢見る鮎美(夏帆)と、『男たる者は』という思考を持ちながらも完璧スペックな九州男児の勝男(竹内)が交際を始め、鮎美は勝男のために献身的に料理を作りますが、勝男は、悪気はないものの、ひとりよがりの考えで、作ってくれた料理にぼやきを入れてしまうのです。
勝男との交際のなかで、鮎美はいつしか見失ってしまっていた“自分らしさ”を考えるようになり、勝男のプロポーズを断ります。勝男は『なぜだ』と思い悩みながら、“いい男”に向かって成長していくというストーリーです。
この竹内さんの演技がとても自然体で、視聴者から『泣ける』など高評価を得ています」(芸能記者)
ドラマは、とくに女性の共感を多く呼んでいるが、登場する料理が“名脇役”になっているようだ。
「初回は『筑前煮』をめぐって男女が言い争いになりますが、11月4日放送の第5話『とり天よ、空を飛べ!』では、とり天にまつわるエピソードがドラマファンの涙腺を崩壊させました。
塚本高史さんが演じる勝男の兄、鷹広が大分から上京します。鷹広は少しだけ夫婦仲がこじれていました。しかし、兄弟は『男やろが!』が口癖の厳しい父親に育てられたため、鷹広も他人に弱みを見せられない性格になっていたのです。
久しぶりに鷹広と会った勝男は、兄の悩みを感じ取り『兄のため、とり天を作りたい』と思い、会社の後輩の力を借りて、とり天を作ります。そして『自分ひとりだけでは、できないこともある』という思いを抱きながら、空港にいる鷹広に、とり天を届けたのです。
とり天を渡すと、勝男は兄の前で『俺は泣く! 俺は泣くからね!』と、迫真の“泣きじゃくり”を見せたのです。名セリフと相まって、最高のシーンとなりました」
(SmartFLASH)|dメニューニュース(NTTドコモ)https://share.google/fPRxamuv42qZD7Yq9
都会育ちの夏美は婚約者の実家である老舗名門旅館のおかみを目指し、盛岡の地で厳しい修業に励むことに!ヒロインを演じたのは本作がドラマ初出演だった比嘉愛未。
【放送予定】 2025年10月13日(月)より
毎週月曜日から土曜日 午前7時15分から午前7時30分 <NHKBS・BSプレミアム4K 同時放送>
毎週日曜日 午前8時から午前9時30分 1週間分6話連続 <NHKBS>
毎週日曜日 午前10時から午前11時30分 1週間分6話連続 <BSプレミアム4K>
各話2回ずつ放送します
15分×全156回
【作】 小松江里子
【音楽】 渡辺俊幸
【主題歌】 小田和正 「ダイジョウブ」
【語り】 木野花
【出演】 比嘉愛未 内田朝陽
大杉漣 森昌子 神木隆之介 蟹江一平
東幹久 雛形あきこ 鈴木正幸 あき竹城
高橋元太郎 吹越満 白石美帆 中原丈雄
奥田瑛二 長門裕之 草笛光子 宮本信子 ほか
【内容】 浅倉夏美は横浜のケーキ屋の跡継ぎ娘で、一流のケーキ職人である父・啓吾を目標にパティシエの修業をしている。ある時、夏美は恋人・加賀美柾樹の実家で行われる柾樹の祖母・カツノの喜寿祝いのため岩手に行く。柾樹の実家は盛岡でも有名な老舗旅館で、カツノはその大女将。旅館の実務は次男の嫁の女将・環が取り仕切っていた。夏美は柾樹に連れられて「一本桜」を訪れる。そこで柾樹が盛岡を出て横浜で暮らしている理由を知り、柾樹の普段は見せない寂しさに触れて、夏美は柾樹の心の一本桜になろうと決意した。その時、カツノが倒れたと知らせが入る。そして、ここから夏美の人生は大きく変わる。たった一人で盛岡の老舗旅館に飛び込み、女将となるべく修業に奮闘していく。
【初回放送】 2007年4月2日から2007年9月29日 総合テレビ「連続テレビ小説」にて放送
「第一次大戦から第二次大戦を経て、イスラエルのガザの虐殺までの現代史を、食を通じた権力の歴史、そして「施設化」した飢餓の歴史として描く!」
なぜ、権力は飢えさせるのか?
飢餓という暴力の歴史をたどる
-----史上最大の殺人計画「飢餓計画フンガープラン」
ソ連の住民3000万人の餓死を目標としたこのナチスの計画は、どこから来てどこへ向かったのか。その世界史的探究の果てに、著者は、「飢餓計画」と現代世界の飢餓を結ぶ重要人物を探り当てる。飢餓を終えられない現代社会の根源を探る画期的歴史論考。
飢餓は発見後に実在化したのではない。飢餓それ自体が、依然として、問題化と非問題化のあらそいの場なのだ。ナチスの飢餓もイスラエルの飢餓もソ連の飢餓もそれは変わらない。では、この飢餓を再び自然化する力の源とはなにか─ 本書は、このような問いから始まる。(…)飢餓は人を平等に殺さない。ここに介入するのは自然というよりは、社会であり制度であり政治である。「序章」より
(2025年9月刊)
食権力の現代史 - 株式会社 人文書院
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飢餓は発見後に実在化したのではない。飢餓それ自体が、依然として、問題化と非問題化のあらそいの場なのだ。ナチスの飢餓もイスラエルの飢餓もソ連の飢餓もそれは変わらない。では、この飢餓を再び自然化する力の源とはなにか─ 本書は、このような問いから始まる。(…)飢餓は人を平等に殺さない。ここに介入するのは自然というよりは、社会であり制度であり政治である。「序章」より
【目次】
序章 歴史概念としての食権力
1 標的にされるパン屋
2 飢餓を必要とする世界
3 食権力という概念
4 食権力論の先駆
5 歴史のなかの食権力
第1章 第一次世界大戦と食権力---ナチス飢餓政策の精神的基層
1 土地なき民に、民なき土地を
ナチスの植民地主義/第二歴史家論争/FAOの基盤としてのナチズム批判
2 第一次世界大戦期の食権力---飢餓の被害者として
全独逸飢餓に迫る/ドイツの飢えの背景/代用食品と豚殺し
3 農村婦人の第一次世界大戦
農村婦人とはだれか/「食べられるもの」の発掘/捕虜と闇市-バイエルンの農村女性たち
4 ナチスの飢餓シンドローム
ダレの第一次世界大戦観/バッケの第一次世界大戦観/黒海と大西洋をまたぐユダヤ系穀商人/「穀物メジャー」の源泉
5 食権力の水源としての黒海地域
第2章 ナチスの飢餓政策----史上最大の殺人計画
1 「世界史上最大の殺人計画」の準備
石油と食糧/常軌を逸した行政文書/ロシア人の胃袋は伸縮自在
2 飢餓政策の結果
ソ連市民の飢餓/ソ連捕虜の飢餓/労働不足と飢餓計画という矛盾/闇市と虐殺のあいだ/トレブリンカの犬
3 「東方」とナチズム
「民族ドイツ人」たちの入植/入植者のみた暴力/「ブラッドランド」の飢餓
4 ナチス飢餓政策の史的文脈
女たちの第二次世界大戦/欧米食支配への「抵抗」
第3章 ナチスの飢餓から世界の飢餓へ---ジ・カストロの「政治生態学」
1 外国から見たナチスの飢餓計画
マリア.バビツカ/ゾラフ・ヴァルハフティグ/飢餓計画と対決したブラジル人-ジョズエ・ジ・カストロ
2 ブラジルからの問い---ジ・カストロのたたかい
なぜ、人は飢餓を論じたがらないのか/ブラジル北東部に飢餓をもたらしたもの/土を食べる/飢餓に抗する有機農業
3 世界食糧委員会-ジョン・ボイド・オアの夢
オアの挑戦/政治生態学へ/ヒトラーとジ・カストロ/飢えは人生のダイナマイトである
第4章 イスラエルの食権力---洗練される生態学的統治
1 農薬攻撃の現代史
2 失われゆくガザの食
封鎖という食権力/食権力の発露としての入植
3 パレスチナの生態学的統治
農業と漁業に対する攻
藤原辰史『食権力の現代史-ナチス「飢餓計画」とその水脈』人文書院、2025年9月30日、322頁、2700円+税、
「あとがき」「本書の最大の意図」より
「「ナチスからイスラエルへ」という一本の線を、歴史の大海原にスキャンダラスに引くことではありません。食権力を行使して胃袋を掌握することこそが、政治権力掌握の条件であることを実証し、歴史と現状を「腹の底」から理解できる道筋をつけることを私は目標としました」
パラグラフでは
「かつては、ホロコーストのような悲劇が二度と起こらないようにナチス研究をすることが研究者の大きなモチベーションのひとつでした。けれども、ホロコーストに比するほど人間性が剥奪された事件は、ナチス崩壊後も繰り返されてきた、というのが私の歴史研究の基本的認識にほかなりません。沖縄戦、原爆投下、ナクバ、済州島の四・三事件、朝鮮戦争、水俣病、ヴェトナム戦争、チェルノブイリ、イラク戦争、どの事件をとってみても、そのように思えてなりません」
「現在も、アメリカやイスラエルや日本をはじめ世界中の大国で、ナチス顔負けの露骨な差別が公言され、ヘイトクライムも公然となされ、虐殺を助長するような政治家の発言が終わることはありません。飢餓を通じた殲滅政策も、本書で述べたとおり、ナチスにせよ、イスラエルにせよ、性質としてはほとんど変わりありません」
本書の第一のキーワードは、「食権力」である。序章「歴史概念としての食権力」「3 食権力という概念」で、つぎのように説明されている。
「本書では、「食権力food power」を、「食料や食料生産に必須のものを一局に集中し、それらを根拠に人間や自然を統治したり、管理したりする諸力の束」と定義する。金銭やエネルギーを根拠に発動される権力よりも根源的かつ恒常的に人や自然を変化させる。その身体的根源は、乳児の母乳への渇望である。空腹を覚えると、体を震わせ、顔を真っ赤にして泣き叫び母乳を求める。乳児が発話による人間関係構築を意識しはじめると飢えへの恐怖は外見上薄くなるが、恐怖自体は別のかたちで残る。余剰作物を蓄える倉庫が恐怖をなだめ、食権力の社会的根源となる。余剰農作物は、古代国家の誕生以来、もっとも重要な財のひとつであった。権力一般の源であり、税収の源だ。ある集団の構成員の生命維持必要量以上に生産された作物、とくに麦や米など保存の効く炭水化物の食物は、災厄や飢饉に備えて、害獣や害虫が侵入しないように設計された共同穀物倉庫に蓄えられる。ちなみに、ハワイの統治首長が保有する大きな穀物倉庫の場合、首長が民から容認できないほど穀物を徴収しすぎると、高圧的と受け取られた。あくまで、穀物倉庫は「人民を満足させておく手段」にすぎなかったからである。だが、結論めいたことを述べれば、近現代史の穀物倉庫は人びとの不安を軽減し、満足させるというよりは、人びとから過剰の穀物を徴収し、倉庫の持ち主の権力を拡張させていくために用いられたのだった」
邦訳では「制度」と訳されており冒頭の引用もそれに倣ったが、原語はinstitution、つまり「施設」という意味合いも多分に含まれる。また彼は明示していないが、構成員全員を食べさせる分はあるのに、一部の人を餓死させる収容所、というイメージが浮かぶ」「飢餓が起こりつづける世界を「施設」としてみる見方は、飢餓マシーンと化したナチスの強制収容所やゲットー、ソ連のラーゲリの暴力と収容所以外の暴力を包括的に理解するのに役立つ。しかし、それだけでは十分ではない。
本書で明らかにしようとしているのは、飢餓こそが施設の運営を根底で支え、飢餓に陥っている人びと以外を生かしてきた歴史と現在である。
終章「ナチスとイスラエルと現在の飢餓をつなぐもの」の冒頭で、つぎのように本書をまとめている。「本書は、第一次世界大戦の飢餓からナチス・ドイツの飢餓政策と入植政策を経て、世界食糧委員会の挫折とイスラエルの飢餓政策と入植政策まで、食権力をめぐる歴史、とりわけその暴力の精神史的水脈をたどってきた。食権力の暴威は、とりわけ子どもたちや女性たちのように大きな力を持ちえない人びとや、権利を剥奪された捕虜や被収容者に向けられた。その根源に、カカオから砂糖を経てバナナにいたるまで、換金作物から多大な利益を得てきたヨーロッパ植民地主義の水脈があることもたびたび確認してきた。その水脈は、現在、生産者に自社製の農薬を効率よく販売するために遺伝子組み換え品種やゲノム編集品種を売るバイオ産業、そうした産業と提携して恒常的利益を得つつ、穀物をカントリーエレベーターに集中させ、情報を詳細に分析して投機し、穀物を生産せずして利益を得る巨大穀物商社、さらには高度な農業技術を独占して利益を得ようとするフードテックにまで通じている」。
終章より「本書も試みは、その居場所を探すことだった。現在の世界規模の飢餓の問題に心痛める多くの人びとでさえ、その原因の大きな部分が、食のはらむ暴力の歴史、とりわけ植民地主義の歴史からの逃避、そして積み残しであることにあまり関心がない。現在の世界規模の戦争に心痛める人びとでさえ、その背景に食の統治の問題があることに思い至らない。こうした状態が放置されてきた代償は大きい。歴史化されなければ対象化できず、対象化されなければ解決にはいたらない。食権力そのものを歴史の根源から問わないかぎり、施設化した飢餓の命脈を断つことはできない」
藤原辰史[フジハラタツシ]
1976年、北海道旭川市生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程中途退学。博士(人間・環境学)。京都大学人文科学研究所教授。専門は農と食の現代史。著書に、『ナチス・ドイツの有機農業』(柏書房、2005年/新装版2012年/第1回日本ドイツ学会奨励賞)、『ナチスのキッチン』(水声社、2012年/決定版:共和国、2016年/第1回河合隼雄学芸賞)、『給食の歴史』(岩波新書、2018年/第10回辻静雄食文化賞)、『分解の哲学』(青土社、2019年/第41回サントリー学芸賞)などがある。