2022年12月 6日 (火)

鴨川四季の歌碑

京都鴨川に沿って川端通をくだって、疏水が鴨川に合流する所に歌碑はある。景勝としての鴨川を詠んだ四首を並べて、鴨川四季の歌碑がある。


桜花ちりかひかすむ春の夜の

おぼろ月夜のかもの川風   

実朝 


ちはやぶるかもの川べの藤波は

かけてわするゝ時のなきかな   

兵衛


心すむためしなりけり

ちはやぶるかものかはらの秋の夕ぐれ 

後鳥羽院 


霜うづむかものかはらになく千鳥

氷にやどる月やさむけき   

良経


歌の作者は新古今前後の人々。後鳥羽院は新古今奏上の勅命を発した帝で、藤原良経は時の摂政で編纂にも影響ある人物。

新古今集成立は詔勅の発せられた建仁元年(1201)を基準にしている。

2022年12月 5日 (月)

源実朝の和歌

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』も終わりに近づいて、実朝の代表的な歌たちを旅する。


「山はさけ海はあせなむ世なりとも君にふた心わがあらめやも」


歌の盟友たる後鳥羽上皇への恭順の意を表した歌とされる。


「大海の磯もとどろに寄する波われてくだけてさけて散るかも」


「古寺のくち木の梅も春雨にそぼちて花もほころびにけり」


源頼朝が父の菩提を弔うために建立した勝長寿院の梅を詠んだもの。


[ちはやぶる伊豆のお山の玉椿八百万代も色はかはらし」


「箱根路をわが越えくれば伊豆の海や沖の小島に波のよるみゆ」


箱根や伊豆を訪れた時に歌われた首たち。



「時により過ぐれば民の嘆きなり八大龍王雨やめたまへ」


建暦元年の洪水の被害に「恵みの雨も過ぎると民は嘆くことになる」から、雨を司る八大龍王に祈念して詠まれた。



「ものいはぬ四方のけだものすらだにもあはれなるかなや親の子をおもふ」


「世の中はつねにもがもななぎさこぐあまの小舟の綱手かなしも」『小倉百人一首』より


「風さわぐをちの外山に雲晴れて桜にくもる春の夜の月」


鶴岡八幡宮の流鏑馬馬場に植えられている実朝桜の碑にある首。


「こむとしもたのめぬうはの にたに秋かせふけば 雁はきにけり」


「いま来むとたのめし人は見えなくに秋かせ寒み雁はきにけり」


帰国して戻らない近臣の東重胤へ帰参するよう催促するのにに詠んだという。


「君が代も我が代も尽きじ石川や瀬見の小川の絶えじとおもへば」


鴨長明の「石川や瀬見の小川の清ければ月も流れも尋ねてぞすむ」を元にした首。


「瀬見の小川は、京都の下鴨神社が鎮座する糺の森を流れる川」


「夕されは秋風涼したなばたの天の羽衣たちや更ふらん」


「彦星の行合をまつ久方の天の河原に秋風ぞ吹く」


「桜花ちりかひかすむ春の夜のおぼろ月夜のかもの川風」


京都鴨川には『新古今和歌集』を編纂させた後鳥羽上皇、『金塊和歌集』を編んだ源実朝の歌碑がある。

https://www.yoritomo-japan.com/nara-kyoto/kamogawa-kahi.html


通称「鴨川四季の歌碑」と呼ばれている。



源実朝は「実権を北条政子や北条義時に握られ、和歌にふけるようなった」ともいわれる。和歌は曲節をつけて詠み上げられる(披講)。神仏と交感して、天下泰平・国土安穏を願われた。

後鳥羽上皇は蹴鞠や和歌を極めた。実朝にとって和歌は、後鳥羽上皇と良好な関係を築くのに不可欠なことたったようだ。


「出でて去なばぬしなき宿となりぬとも軒端の梅よ春を忘るな」


実朝が暗殺された日に詠まれたと伝えられる。承久元年1月27日、実朝は甥の公暁によって暗殺される。実朝が暗殺されたのは、鶴岡八幡宮で行われた右大臣拝賀の式後だった。拝賀式に出掛けるとき、実朝はこの歌を詠んで、髪を結ってくれた者に髪の毛を与えて出て行ったという。

〈後鳥羽上皇の十首〉

源実朝は『金槐和歌集』を作成したほど和歌の才に恵まれた人物で、後鳥羽上皇も和歌を得意としていた。それもあってか二人の相性はよかったらしく、後鳥羽上皇は自分の娘を妻として差し出し右大臣に任命するなど、源実朝に対して過分な官位も授けていた。


後鳥羽上皇の下命によって編纂された八番目の勅撰和歌集『新古今和歌集』は、上皇の精撰への情熱に応じて、長期にわたって改訂の手が加えられた。



〈後鳥羽上皇の十首〉

(一)「みわたせば 山もとかすむ 水無瀬川 夕べは秋と なにおもひけむ」

水無瀬川に別荘を作り、遊女や白拍子を招き、羽目を外した遊び三昧の日々を過ごしたという。


(二)「桜さく 遠山鳥の しだり尾の ながながし日も あかぬいろかな」

山鳥から遠い場所となる都に院はいる。閑寂な雰囲気はなく、飽きないという帝王。


(三)「山里の 峰の雨雲 途絶えして ゆふべ涼しき 真木の下露」

定家の名歌「春の夜の 夢の浮橋 途絶えして 峰にわかるる 横雲の空」を意識しているのか。


(四)「寂しさは 深山の秋の 朝くもり 霧にしをるる 真木の下露」

寂連の「寂しさは その色としも なかりけり 真木立つ山の 秋の夕暮れ」をなぞっているようだ。


(五)「このころは 花も紅葉も 枝になし しばしなきえそ まつの白雪」

定家の「見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ」を拝借している。


(六)「奥山の おどろがしたも 踏みわけて 道あるよぞと 人にしらせむ」

承久の乱前夜、鎌倉方への宣戦布告ともとれる、帝王の一首となる。


(七)「我こそは 新島守りよ 隠岐の海の 荒き波風 こころしてふけ」

乱に敗れて隠岐へ流される。「後鳥羽院遠島百首」から、遠島百首が続く。


(八)「古里を 別れ路におふ 葛のはの 風はふけども かへるよもなし」

古里に帰る術もなく、後鳥羽院も古里が恋しいのだろうか。


(九)「眺むれば 月やはありし 月ならぬ 我が身ぞもとの 春にかはれる」

あの時みた月はもはや同じ月ではない。時は変わってしまったが、自分だけは変わらずにいる。これ沈鬱な歌は「月やあらぬ 春や昔の 春ならぬ わが身ひとつは もとの身にして」(在原業平)からパクっている。


(十)「同じ世に またすみのえの 月や見む けふこそよその 隠岐つ島守り」

晩年は寂しく過ごしたのか、でも住むならやっぱり、よその隠岐ではなく住の江がいい。さすがの帝王も意気消沈している。


「このうち、みづからの歌を載せたること、古きたぐひはあれど、十首にはすぎざるべし。しかるを、今かれこれえらべるところ、三十首にあまれり」新古今和歌集(仮名序)


「人も惜し人も恨めしあぢきなく世を思ふゆゑにもの思ふ身は」(後鳥羽院)


2022年12月 1日 (木)

彼女は天国へ続く階段を買いに行く

「天国への階段」


here’s a lady who’s sure all that glitters is gold
And she’s buying a stairway to heaven

When she gets there she knows, if the stores are all closed
With a word she can get what she came for


輝くものは全て黄金だと信じる婦人がいる

彼女は天国へ続く階段を買おうとしている

彼女はそこへ辿り着けば、店が全て閉まってていても
一言いえば、それが手に入ると思っている


Ooh, ooh, and she’s buying a stairway to heaven
There’s a sign on the wall but she wants to be sure
'Cause you know sometimes words have two meanings

In a tree by the brook, there’s a songbird who sings
Sometimes all of our thoughts are misgiven


彼女は天国へ続く階段を買おうとしてる
壁には注意書きがある、でも彼女は確かめたがる
言葉は時として、2つの意味を持ってるから

小川のそばの木の上で、鳥が歌っている
時として、私達の考えは揺るがされる


Ooh, makes me wonder
Ooh, makes me wonder

あぁ、私には解らない
あぁ、私には解らない

 

There’s a feeling I get when I look to the west
And my spirit is crying for leaving

In my thoughts I have seen rings of smoke through the trees
And the voices of those who stand looking


西の方を見つめると、不思議な感覚に襲われ
過去を想い、魂が涙を流す

想像の中で見た景色、木々の間に浮かぶ煙の輪とそれを見守る者達の声

 

Ooh, makes me wonder
Ooh, really makes me wonder

あぁ、私には解らない
あぁ、本当に解らない

 

And it’s whispered that soon if we all call the tune
Then the piper will lead us to reason

And a new day will dawn for those who stand long
And the forests will echo with laughter


やがて囁きが聞こえる、

「分からない達がその調べを奏でれば、笛吹が私達を正気に導いてくれるだろう」 

「そして長く耐えた者達には、新たな夜明けが訪れ森には笑い声が木魂するだろう」と。


If there’s a bustle in your hedgerow, don’t be alarmed now
It’s just a spring clean for the May queen

Yes, there are two paths you can go by, but in the long run
There’s still time to change the road you’re on


生垣の中からざわめきが聞こえても、驚かなくていい
それはメイ・クイーンを迎える為の掃除だから

そう、君の進む道は2つに分かれている、だけど長い目でみれば
君には進む道を変える時間も残されている


And it makes me wonder
Ohhhh, woah

あぁ、私には解らない

 

Your head is humming and it won’t go, in case you don’t know
The piper’s calling you to join him

Dear lady, can you hear the wind blow, and did you know
Your stairway lies on the whispering wind


頭の中で唸る音が、鳴りやまない。分からないいかも知れないからいっておく
それは笛吹が君を、仲間に誘っているんだ

親愛なる婦人よ、風が吹くのが聴こえるか
あなたが求める階段は、ささやく風に置かれている


And as we wind on down the road
Our shadows taller than our soul
There walks a lady we all know
Who shines white light and wants to show

How everything still turns to gold
And if you listen very hard
The tune will come to you at last
When all are one and one is all
To be a rock and not to roll

And she’s buying a stairway to heaven


そして道を下っていくと
私達の影は魂よりも高くそびえ
そこには皆が知っているあの婦人が歩き
白い光を放って、示そうとしている

すべてを黄金に変える方法を。
君がじっと耳を澄ませば
ついにあの調べを思い出すだろう
すべてが一つに、一つがすべてになる時
岩となり、転がりはせず

彼女は天国へ続く階段を買っている

2022年10月 5日 (水)

ノーベル化学賞の受賞者

ノーベル化学賞の受賞者に、さまざまな分子を効率的に結合させる手法の発見などに携わったアメリカの大学の研究者など3人が選ばれた。

受賞が決まったのは、アメリカ、スタンフォード大学のキャロリン・ベルトッツィ教授とデンマーク、コペンハーゲン大学のモーテン・メルダル教授、アメリカ、スクリプス研究所のバリー・シャープレス教授の3人である。

3人はさまざまな分子を効率的に結合させる手法の発見などが評価された。

ノーベル化学賞を受賞した3人のうちの1人、スクリプス研究所のシャープレス教授は2001年にもノーベル化学賞を受賞していて、2度目の受賞となった。

2022年10月 4日 (火)

スバンテ・ペーボ博士「古代ゲノム学」領域開発

2022年のノーベル医学生理学賞を独マックスプランク進化人類学研究所教授スバンテ・ペーボ博士(67)に授与発表。

沖縄科学技術大学院大でも客員教授を務める。「絶滅したヒトのゲノムと人類の進化に関する発見」で「古代ゲノム学」という領域を開拓した。

現代の地球に生きている人類「ホモ・サピエンス」に対して、現代人の祖先「ネアンデルタール人」は約3万年前に絶滅したと考えられている。

ペーボ教授は発掘された古代の人骨などから遺伝子に当たるDNAを抽出して解析する方法を確立して、古代の骨からネアンデルタール人の遺伝子配列を世界で初めて解読した。


ホモ・サピエンスとネアンデルタール人が共存している間に交配して、ヨーロッパ系とアジア系の現代人の遺伝子は、約14%がネアンデルタール人由来でだと突き止めた。

シベリアの洞窟「デニソワ」で発見された指の骨の遺伝子を解読して、これまで知られていなかったヒト族を明らかにして「デニソワ」と名付けた。

現代人との共通の遺伝子が判明し、絶滅した近縁種の古い遺伝子配列が現代人にも影響しているのが分かった。

これらの研究で新型コロナウイルス感染症などへの免疫反応に関する遺伝子の一部を、ネアンデルタール人から受け継いでいる。

2022年10月 3日 (月)

スウェーデンのスバンテ・ペーボ教授がノーベル生理医学賞

今年のノーベル生理学医学賞が発表された。沖縄科学技術大学院大学で“ヒト進化ゲノミクスユニット”を率いるスウェーデンのスバンテ・ペーボ教授が選ばれる。

古代人ゲノムと人類の進化に関する発見が受賞の理由とされた。

残念ながら日本人の受賞はなかった。

今年のノーベル賞受賞者の発表

ノーベル賞はダイナマイトを発明したスウェーデンのアルフレッド・ノーベルの遺言に基づいて、「人類に最大の貢献をもたらした人々」に贈られる。


今年のノーベル賞受賞者の発表

▽3日が生理学・医学賞、

▽4日が物理学賞、

▽5日が化学賞、

▽6日が文学賞、

▽7日が平和賞、

▽10日が経済学賞となっている。



〈注目される研究者〉

過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」を発見した大阪大学特任教授の坂口志文さん

免疫の働きを強める「インターロイキン6」というたんぱく質を発見した大阪大学特任教授の岸本忠三さん


細胞どうしを結び付けて臓器などを形づくる分子、「カドヘリン」を発見した理化学研究所名誉研究員の竹市雅俊さん


「小胞体」と呼ばれる細胞の器官が不良品のたんぱく質を修復したり分解したりする仕組みを解明した京都大学教授の森和俊さんもカナダの「ガードナー国際賞」などを受賞していてる。

2022年8月30日 (火)

▽零れる/▽翻れる/×溢れる

[動ラ下一][文]こぼ・る[ラ下二]
  1.  液体、粉末、粒状の物などが容器などから外へ出る。すきまなどから漏れ落ちる。「コップの水が―・れる」「袋から米が―・れる」

  1.  音や光、匂いなどが、ある範囲を超えたり、すきまから漏れたりして、外に出る。また、隠されていたものが、思いがけなく現れる。「葉の間から日差しが―・れる」「しのび泣きの声が―・れる」「笑った口元に白い歯が―・れる」

  1.  感情などが、外に現れ出る。「笑みが―・れる」「色気が―・れる」

  1.  花や葉などが散る。

    1. 「梅の花折れば―・れぬわが袖に匂ひ香うつせ家づとにせむ」〈後撰・春上〉

[用法]こぼれる・[用法]あふれる――「こぼれる」は液体や粒状の物が容器などから外へ落ちること。「あふれる」は量が多くて容器に入りきらず、外へ出てしまうこと。「あふれてこぼれる」とは言えるが、「こぼれてあふれる」とは言わない。◇「コップが倒れて水がこぼれた」は「あふれた」で置き換えられない。◇「大雨で川があふれた」「会場に人があふれる」は「こぼれる」とは言わない。◇比喩 (ひゆ) 的に用いる「ほほえみがこぼれる」は、平静の表情を保とうとして保てず、ほほえみが思わず外へ現れ出ること。「喜びにあふれる」は、喜びがからだ全体に満ちて、表情や態度に現れている状態である。

【小学館辞典】

2022年3月 7日 (月)

メンタルが安定している人の特徴10

メンタルが安定している人の特徴10
1.プライドはゴミ箱へ
2.疲れたらやめる
3.居場所はいくつも
4.寝たら忘れる
5.駄目でもともと
660点で十分
7.期待しすぎない
8.一人の時間も大切に
9.まだいける!は危険

10.嫌いな人は即サヨナラ


このツイートは20211210日現在11.8万いいねを獲得して、多くのツイッターユーザーの共感を得ている。

110の人物を想像してみると、マイペースで他人に干渉しない、ゆるっとした人物像が浮かんでくる。それは苦言やイヤミを言われても「そうですか~」と受け流せそうなキャラクター。

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    実用燐寸レッテルには様々な図案があります。 ここにはコレクション300種類以上の中から、抜粋して100種類ほど公開する予定。 主に明治、大正、昭和初期時代の燐寸レッテルの図案。

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