2023年12月 2日 (土)

■『伝説のコンサート~わが愛しのキャンディーズ』

12月9日(土)のNHK BSは“キャンディーズ・スペシャル”。午後9時からは『名盤ドキュメント~キャンディーズ“年下の男の子”』が、午後10時からは『伝説のコンサート~わが愛しのキャンディーズ』が放送される予定です。12月2日(土)には告知番組『キャンディーズ・スペシャル プレマップ』が放送されます。


■『キャンディーズ・スペシャル プレマップ』

NHK BS 2023年12月2日(土)午前2:53 ~ 午前2:54 (1分)

・・・・・・・・・・・・・

■『名盤ドキュメント~キャンディーズ“年下の男の子”』

NHK BS 2023年12月9日(土)夜9:00-

72年4月に結成されたキャンディーズは、レコードが売れず解散の危機に。しかしマネージャーの窮余の策で5枚目のシングル「年下の男の子」は大ヒット。この曲や「春一番」等を録音原盤のマルチ音声を聴きながら、ディレクター、作曲家、ギタリスト、マネージャーが、制作の舞台裏を証言。キャンディーズの、アイドルを超えた高い音楽性や声の魅力を分析、そしてデビューから解散まで自分らしく活動した彼女たちの軌跡をたどる。

【出演】清水ミチコ,秋元康,マーティ・フリードマン,犬童一心,穂口雄右,水谷公生,松﨑澄夫,篠崎重,川瀬泰雄,【語り】森田茉里恵


■『伝説のコンサート~わが愛しのキャンディーズ』

NHK BS 2023年12月9日(土)夜10:00-

キャンディーズが後楽園球場で行った解散コンサート(78年)やNHKアーカイブスの秘蔵映像、関係者のインタビューとともに構成した特集番組

【出演】キャンディーズ,伊東四朗,加藤茶,都倉俊一,喜多條忠,【語り】上田早苗

2023年11月30日 (木)

連続テレビ小説「らんまん総集編が12月30日に一挙放送

 俳優の神木隆之介(30)が主演を務め、女優の浜辺美波(23)と夫婦役を体現し、大好評を博した今年度前期のNHK連続テレビ小説「らんまん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)の総集編が12月30日に一挙放送されることが決まった。


 前編は午前7時20分~8時45分、後編は午前8時45分~10時10分。総合テレビ・BSプレミアム4K同時放送となる。


 朝ドラ通算108作目。「日本植物学の父」と称される牧野富太郎をモデルに、江戸末期から昭和の激動の時代を生き抜き、明るく草花と向き合い続けた主人公・槙野万太郎の人生を描いた。脚本はNHK「流行感冒」「群青領域」「旅屋おかえり」なども手掛けた注目の劇作家・長田育恵氏。神木の朝ドラ出演は2007年度前期「どんど晴れ」以来16年ぶり2作目。初主演となった。男性主人公は20年度前期「エール」(窪田正孝)以来3年ぶり。

 神木が愛すべき植物オタク・万太郎役を熱演。浜辺も万太郎と図鑑作りという大冒険を繰り広げる文学オタクにして資金面も支える軍師・寿恵子役を好演し、大人気。朝ドラ史に残る夫婦像を創り上げた。

 長田氏が丁寧に積み上げた人物描写や美しい台詞の数々、牧野博士の名言「雑草いう草はないき」の通り、光り輝く脇役たちと週タイトルの植物が絡み合う巧みなストーリー展開が視聴者を魅了。キャストの熱演、画面に映り込む花々など細部に行き届く品のある演出、感情を揺さぶる作曲家・阿部海太郎氏の劇伴も相まって、派手さはなくとも支持を集めた。“朝ドラ屈指の傑作”の呼び声も高い。

 万太郎と寿恵子が紡ぐ感動の夫婦愛の軌跡が年末によみがえる。

2023年11月18日 (土)

ザ・ミステリー『更生補導員・深津さくら 殺人者の来訪 ~告解者~』字幕放送

BSテレ東 2023217() 1130分~1330


深津さくら(貫地谷しほり)が補導員を務める更生保護施設「親愛寮」に久保島健悟(田辺誠一)が入寮する。かつて10代の兄弟を殺した無期懲役囚だ。被害者家族への謝罪が叶わぬ久保島だったが、ある日、被害者の父・牧野光三(西岡徳馬)から、許すべきか見極めたいと、牧野の印刷会社で働くことを提案され、久保島は快諾する。そんな中、ある公園で男性が刺し殺され、警察は元暴走族の寮生・松寺有紀也(中野裕太)を疑うが


【出演】

 深津さくら貫地谷しほり
 久保島健悟田辺誠一
 牧野理紗遠山景織子
 竹多次郎ベンガル
 梶輝夫斎藤歩
 新井弘和上田耕一
 深津早苗河合美智子
 松寺有紀也中野裕太
 供田数男掛田誠
 越村育子賀来千香子

 牧野光三西岡徳馬


【脚本】山田耕大

【監督】君塚匠

(製作:ジョーカー、TXBSジャパン)

2017/03/26


【内容】

身寄りがない、生活環境が恵まれない犯罪前歴のある人々を保護し、社会復帰の手助けをする更生保護施設の「親愛寮」。深津さくら(貫地谷しほり)が「親愛寮」の補導員になって半年が経った頃、施設長の越村育子(賀来千香子)から無期懲役囚の久保島健悟(田辺誠一)が入寮することを知らされる。

19年前に当時10代の兄弟を殺した、寮生の中でも極めて重い犯罪歴がある男。しかし実際の久保島は、寮内の教会で祈りを捧げるほどのクリスチャンで顔も優しげだった。しかも被害者家族へ謝罪に行きたいと言い出す。さくら付き添いのもと家族が営む「三馬印刷」に向かうが、被害者の姉・牧野理紗(遠山景織子)に追い返されてしまう。ところが後日、理紗の父親・牧野光三(西岡德馬)が寮に現れる。久保島に「一生許さない」と言い放つ一方、「うちで働かないか」と意外な提案をする。向き合うことで許すことに意味があるのか見極めたいといい、久保島は快諾する。数日後、「三馬印刷」近くの野山公園で会社員の能崎亘(吉田智則)が刺殺される事件が発生。警察の調べで、能崎がこの界隈でかつて最大勢力を誇った暴走族の元幹部だったことが判明する。しかも暴走族が暴力団と繋がっていることから、暴走族に関わりのある人物を徹底的に洗うことに。

刑事の梶輝夫(斎藤歩)が目をつけたのは、元メンバーの寮生・松寺有紀也(中野裕太)だった。見回りで「三馬印刷」を訪ねたさくらは、久保島から、昨夜、松寺が部屋に来たとの話を聞く。食堂で喧嘩を吹っ掛けたことを謝りに来たのだ。しかも育ててくれた父親に反し罪を犯した自分を責めていたという。しかし野山公園の事件の日、松寺は寮を抜け出していた。そのことを警察に言えなかったことを久保島に打ち明けるが、「松寺を疑っているのか」と指摘される。暴走族らがたむろする町で松寺を見かけたとの話も耳にしていたこともあり、否定できないさくらだった。更生したと認められた久保島は、寮を出て保護観察下ながらも一人暮らしをすることに。引っ越しを手伝うさくらは、久保島から「自分が松寺に話を聞くから一人で乗り込まないように」と忠告される。ところが、これ以上は久保島には迷惑がかけられないと思ったさくらは、松寺の部屋で見つけたクラブのライターを手がかりに、一人で松寺を探し始める。【テレビ東京広報資料より引用】

ザ・ミステリー『更生補導員・深津さくら 殺人者の来訪 ~告解者~』字幕放送

BSテレ東 2023217() 1256分~1456

深津さくら(貫地谷しほり)が補導員を務める更生保護施設「親愛寮」に久保島健悟(田辺誠一)が入寮する。かつて10代の兄弟を殺した無期懲役囚だ。被害者家族への謝罪が叶わぬ久保島だったが、ある日、被害者の父・牧野光三(西岡徳馬)から、許すべきか見極めたいと、牧野の印刷会社で働くことを提案され、久保島は快諾する。そんな中、ある公園で男性が刺し殺され、警察は元暴走族の寮生・松寺有紀也(中野裕太)を疑うが


【出演】

 深津さくら貫地谷しほり
 久保島健悟田辺誠一
 牧野理紗遠山景織子
 竹多次郎ベンガル
 梶輝夫斎藤歩
 新井弘和上田耕一
 深津早苗河合美智子
 松寺有紀也中野裕太
 供田数男掛田誠
 越村育子賀来千香子

 牧野光三西岡徳馬


【脚本】山田耕大

【監督】君塚匠

(製作:ジョーカー、TXBSジャパン)

2017/03/26


【内容】

身寄りがない、生活環境が恵まれない犯罪前歴のある人々を保護し、社会復帰の手助けをする更生保護施設の「親愛寮」。深津さくら(貫地谷しほり)が「親愛寮」の補導員になって半年が経った頃、施設長の越村育子(賀来千香子)から無期懲役囚の久保島健悟(田辺誠一)が入寮することを知らされる。

19年前に当時10代の兄弟を殺した、寮生の中でも極めて重い犯罪歴がある男。しかし実際の久保島は、寮内の教会で祈りを捧げるほどのクリスチャンで顔も優しげだった。しかも被害者家族へ謝罪に行きたいと言い出す。さくら付き添いのもと家族が営む「三馬印刷」に向かうが、被害者の姉・牧野理紗(遠山景織子)に追い返されてしまう。ところが後日、理紗の父親・牧野光三(西岡德馬)が寮に現れる。久保島に「一生許さない」と言い放つ一方、「うちで働かないか」と意外な提案をする。向き合うことで許すことに意味があるのか見極めたいといい、久保島は快諾する。数日後、「三馬印刷」近くの野山公園で会社員の能崎亘(吉田智則)が刺殺される事件が発生。警察の調べで、能崎がこの界隈でかつて最大勢力を誇った暴走族の元幹部だったことが判明する。しかも暴走族が暴力団と繋がっていることから、暴走族に関わりのある人物を徹底的に洗うことに。

刑事の梶輝夫(斎藤歩)が目をつけたのは、元メンバーの寮生・松寺有紀也(中野裕太)だった。見回りで「三馬印刷」を訪ねたさくらは、久保島から、昨夜、松寺が部屋に来たとの話を聞く。食堂で喧嘩を吹っ掛けたことを謝りに来たのだ。しかも育ててくれた父親に反し罪を犯した自分を責めていたという。しかし野山公園の事件の日、松寺は寮を抜け出していた。そのことを警察に言えなかったことを久保島に打ち明けるが、「松寺を疑っているのか」と指摘される。暴走族らがたむろする町で松寺を見かけたとの話も耳にしていたこともあり、否定できないさくらだった。更生したと認められた久保島は、寮を出て保護観察下ながらも一人暮らしをすることに。引っ越しを手伝うさくらは、久保島から「自分が松寺に話を聞くから一人で乗り込まないように」と忠告される。ところが、これ以上は久保島には迷惑がかけられないと思ったさくらは、松寺の部屋で見つけたクラブのライターを手がかりに、一人で松寺を探し始める。【テレビ東京広報資料より引用】


貫地谷しほり19851212日生まれ (年齢 37)

日本の女優。本名同じ。愛称は、しーちゃん、しほりん、貫ちゃん。 東京都荒川区出身。大妻女子大学文学部中退。ABP inc.所属。

出演:アストリッド・ニールセン、サラ・モーテンセン(声:貫地谷しほり)

映画『シェアの法則』予告編

https://youtu.be/cXUPxjgHI4g?si=Q2aFLoqntCxULF-D

2023年11月11日 (土)

日曜ゴールデンシアター こまつ座「てんぷくトリオのコント

活気溢れる昭和の笑いを牽引したてんぷくトリオのコントが、お笑いトリオ「我が家」の熱演で現代によみがえる。

【番組内容】

井上ひさしの原点である笑い、コントに焦点を当て、人間にとって笑いとは何かを真摯に問いかけることを目的とした、こまつ座の30周年記念チャレンジ公演。お笑いトリオ我が家の三人が新たな「てんぷくトリオのコント」を現代によみがえらせる。

【公開・放送年】2014

【出演者】我が家(坪倉由幸、杉山裕之、谷田部俊)、山西惇、佐藤真弓、市川しんぺー、みのすけ、伽代子

【コント】井上ひさし 

【脚本・監修】ラサール石井 

【演出】青木豪

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BS松竹東急 2023/11/12 19:0021:00放送

日曜ゴールデンシアター こまつ座「てんぷくトリオのコント」

https://www.shochiku-tokyu.co.jp/program/16128/


『井上ひさしさんとてんぷくトリオ』
これははっきりしている、我々は井上さんと出会わなければ立往生して表舞台から消えていただろう。当時の日テレの名プロデューサー井原高忠氏に拾われたまではよかったが「宮本ムサクルシ」だの「荒木マタズレ」だのと言った泥臭いコントしかなく毎週オンエアーするには限界があった時、井上さんの洗練された、かと言って簡単には出来ないコントに出会い、それこそ目からウロコ状態だった事を覚えている。後々遅筆堂と言われる程の人ですがコントもその通りで生放送時間ギリギリで届いた生原稿を3人で殆ど一読だけでステージに立った事は今振り返っても身震いする経験でしたね。だってむつかしいんですよ井上さんのコントは。我が家さんも痛感していると思います。とにかく456年前にこぼれた種が芽を出した様な感じで、是非花が咲いてくれる様にパワーを送ります。
伊東四朗


「てんぷくトリオ」は1961年に「ぐうたらトリオ」として、三波伸介さん戸塚睦夫さん伊東四朗の三人が結成。62年に改名。数々のテレビ番組に出演して三波さんのギャグ「びっくりしたなぁ、もう!」など、お茶の間に笑いを届けた。

しかし三波さんと戸塚さんが亡くなり、事実上の解散する。以後、井上さんによる「てんぷくトリオのコント」は2012年にNHK BSプレミアムで再現されたが、舞台化されるのは2014年初で、当時のオリジナル台本の中から厳選したコントを上演された。

2023年10月30日 (月)

西村京太郎サスペンス 十津川刑事の肖像 人捜しゲーム

マンションの一室で殺人事件が発生した。現場に駆けつける警視庁捜査一課・十津川省三(高嶋政伸)と亀井定男(古谷一行)。死体は週刊ジャパンが人捜しゲームという企画でターゲットになっていた小笠原孝夫(天野浩成)だった。週刊ジャパンの編集長の三田村直之(美木良介)が身元確認のためにやってきたが、知人が死んだというのに悲しむどころかどこか素っ気ない

 鑑識結果がでた。犯人は、パターを素手で握って殴り、最後に手袋をはめて包丁で刺したという。この一連の行動に不信を抱いた十津川は至急関係者の指紋を採取した。十津川と亀井は週刊ジャパン編集部へ行き、三田村、横森副編集長(ベンガル)、そして長井真理(田野アサミ)の指紋を採取する。実は人捜しゲームで小笠原がターゲットになっていたのを知っていたのはこの3人だけだったのだ。
 そして事件は進展をみせる。長井の指紋がノートパソコンから採取されたのだった。事情を聞く十津川。何と長井は小笠原に襲われていたのだった。しかもその事実を知っていた三田村は小笠原を企画から下ろすこともせずにいた。改めて三田村の神経を疑う十津川たち。
 その後、三田村の妻・三田村冴子(中山忍)が昔、小笠原と付き合っていた事実を突き止める。十津川と亀井は容疑者の1人として浮かび上がった冴子のもとへ行くのだった

<出演者>

十津川省三:高嶋政伸

三田村冴子:中山忍

三田村直之:美木良介

横森雅志:ベンガル

平塚八重子:山村紅葉

福井好夫:正名僕蔵

亀井定男:古谷一行

ほか

<スタッフ>

原作:西村京太郎

脚本:田子明弘

企画:吉田豪

プロデューサー:森川真行

演出:伊藤寿浩

制作:フジテレビ/FINE 


短編小説を二時間ドラマにすることについては、何度かブログに書いている。結論から言えば長編小説の単発ドラマ化は適切ではない。メディア機能として違いがあります。短編小説集はドラマや映画に傑作が多いのはそのためであります。

原作では十津川刑事の頃のエピソードとして描かれているが、ドラマでは亀井警部との通常のコンビのようになっている。やはりテレビ番組のパターンが良いのであろうか。ちと原作との違和感を感じた。


『十津川刑事の肖像』西村京太郎 

この人を見つけて下さい。見つけた方に百万円を差し上げます顔写真と身長、体重などの特徴だけでその男を探し出せ、という企画が「週刊ジャパン」に載った。その記事をたまたま読んだ小田雄太郎と松木順子は、二人が同棲するアパート近くのマンションの一室にその男がいたことを思い出し、男の部屋を訪ねる。が、そこで発見したのは、その男の刺殺体だったのだ。十津川警部補は「週刊ジャパン」の三田村編集長と殺された男との意外な関係を知る

「人探しゲーム」他、若き日の十津川の推理が冴える、刑事時代にとりくんだ五つの事件の短編集。


しかし犯人は悪りい女だなぁ、感情移入はほとんど出来ない。三田村編集長も嫌な人間だけれど、殺す以外には手がなかったのかと、悔やまれる。人間は生きて苦行をするものである。ミステリーでは人間が記号のように扱われてしまうのが残念でならない。

2023年10月11日 (水)

<BSフジサスペンス劇場>『浅見光彦シリーズ12 三州吉良殺人事件』

20231013() 12:0014:00


 警察庁刑事局長を兄に持つルポライター浅見光彦のフリーな探偵活躍を描く、内田康夫原作の人気ドラマシリーズは、榎木孝明を主役に回を重ねて十二回。おなじみの母親・雪江の野際陽子と兄・陽一郎の西岡徳馬、そしてヒロイン役に中山忍が出演、今回は蒲郡、伊良湖岬を舞台に光彦が殺人事件の謎に挑む。


<出演者>

浅見光彦:榎木孝明

鹿島里見:中山忍

長富刑事:逢坂じゅん

小坂刑事:清河寛

鹿島行雄:真夏竜

戸谷:出光元

三枝:長沢大

篠原洋一:緒形幹太

鹿島通泰:児玉謙次

鹿島泰一:浅沼晋平

鹿島朋子:高橋浩子

喬木弘:石井愃一

篠原京子:一紗まひろ

浅見陽一郎:西岡徳馬

浅見雪江:野際陽子

ほか

【あらすじ】

 母のお供で蒲郡に出かけた光彦は、三河湾の干潟で発見された老人の死体から事件にかかわることになる。老人は開発会社の会長で、干潟には高い崖もないことから、会長の死体は伊良湖岬の断崖から突き落とされて流れてきたと光彦は推理、案の定その伊良湖岬から犯人の物らしい腕時計が発見された。

 リゾート開発事業にからむ一族会社の社長息子兄弟や孫娘、会長の昔の戦友たちや孫娘の恋人----などの複雑な人間関係が事件の真相の謎を深める。


<スタッフ>

企画:清水賢治、長部聡介、金井卓成

プロデューサー:小林俊一、中曽根千治、金丸哲也

原作:内田康夫(「三州吉良殺人事件」光文社文庫刊)

脚本:関根俊夫、吉川直宏

音楽:渡辺俊幸

演出:小林俊一

制作 フジテレビ


崖っぷちがドラマのキーポイントになっているだけに、如何にして印象的な映像場面とするか。海岸線や湾の景色を見事に撮影されていた伊良湖岬だった。番組の特色である母親とヒロインも、ドラマに噛み合っていると思える内容。

後半リゾート開発に対して、湾岸一帯の自然が破壊されると会長が反対していたのが、ミステリーの解決へと繋がっていく。まるで殺された怨念が、浅見たちを突き動かすように。原作を読んだ後でドラマを観たら、ほぼ小説に描かれた通りの映像が展開されてファンも納得する演出だった。


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『三州吉良殺人事件』内田康夫(光文社文庫)

浅見光彦は、母・雪江にお共を命じられ、三州へ旅に出るはめとなった。目的は「殉国七士の墓」に参拝すること。そこで出会った老人が、翌朝、死体で発見された。警察から疑いをかけられた光彦は、犯人を捕まえて、身の潔白を証明すると宣言。
三州、伊良湖岬、三河湾の美しい風景のなかで、名探偵光彦が、複雑な真相を鮮やかに解き明かしていく――。


【名所訪問】

 吉良海岸リゾート開発

 殉国七士の墓

 電照菊

 伊良湖岬


【舞台】

 愛知県渥美郡渥美町

     蒲郡市

     幡豆郡吉良町

     豊川市

     名古屋市

     豊橋市

2023年10月 8日 (日)

「西村京太郎サスペンス 十津川警部の事件簿・終着駅殺人事件」

テレビ東京2023109() 2000分~2154

原作・西村京太郎の名作第4弾!十津川警部が青森へ!若手社長が謎の死&美女失踪!?容疑者はかつての同級生鉄壁のアリバイに隠された愛憎劇が幕を開ける!


【あらすじ】

亀井定男(角野卓造)は料亭「はらら」の女将・根来薫(山村紅葉)から人探しの相談を受ける。

常連客のクラブで働くホステス・松木紀子(岡本玲)から2週間前、店を辞めるとメールが届いて以来行方不明に。

ストーカー被害にあった過去もあり心配だという。亀井は十津川班に加わった及川哲太(桐山漣)を連れて周囲を探り始めるが、及川は捜査一課の仕事ではないと不満げで

その最中、品川区の倉庫街で殺しが発生!現場に向かった十津川省三(船越英一郎)らに合流することに。廃工場で発見された被害者は、ITセキュリティ会社社長・安田章(瀬戸利樹)。鎖でつるされた状態で監禁され、2日前に餓死したようだ。

羽村凛々子(大野いと)らが、安田の周辺を調べると、同窓会のため大学の友人たちへ新幹線のチケットを送っていたことが判明。

新幹線は今まさに東北新幹線の終着駅「新青森」へ向かっていた―十津川と及川は青森へ急行する。主催者が現れないまま到着した安田の友人たちは、駅に現れた青森県警から安田が殺されたことを聞き驚く。メンバーは青森の大学の同級生で1人は突然仙台で途中下車していた。幾つもの謎が絡み合う中、さらなる被害者が!

十津川は終着駅青森を舞台に巻き起こる連続殺人の真相に迫ることができるのか?


【原作】西村京太郎『終着駅殺人事件』(光文社文庫)

【脚本】大石哲也

【監督】鈴木浩介

テレビドラマは三度されているようだが、テレビ東京のミステリーなので、楽しみです。

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『終着駅殺人事件』西村京太郎

青森県F高校の男女七人の同窓生は、上野発の寝台特急「ゆうづる7号」で、卒業後七年ぶりに郷里に向かおうとしていた。

しかし、上野駅構内で第一の殺人。その後、次々に仲間が殺されていく―。

上野駅で偶然、事件に遭遇した亀井刑事は、十津川警部とともに捜査を開始した。

累計一六〇万部の栄光34回日本推理作家協会賞に輝く、愛と郷愁の国民的ミステリー。


上野の町は、浅草と並んで、もっとも東京らしい場所のはずだが、上野駅に入ると、ここの構内はどこか東北の匂いがする。

毎日、北から到着する列車や、乗客が、東北の匂いを運んで来るからだろう。


上野駅の持っている東北の匂いが、自分の弱気を助長させ、尻尾を巻いて、青森へ引き揚げさせるのが怖かったのだ。


1980年発表の長編小説。年間を通してもっとも優れた推理小説に贈られる日本推理作家協会賞(第34回)にも選出された。

『名探偵コナン』の作者・青山剛昌が自著の中で西村京太郎のおすすめ作品として本作を紹介して、本作を最高傑作として挙げる。


西村京太郎 1930年東京都生まれ。

都立電機工業学校卒業後、人事院に勤務。63年『歪んだ朝』で第2回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。

65年『天使の傷痕』で第11回江戸川乱歩賞を受賞。78年にはトラベル・ミステリーブームの先駆けとなる『寝台特急殺人事件』を発表、ベストセラーに。2005年第8回日本ミステリー大賞を受賞。

十津川警部シリーズは現在も多くの読者の支持を得ており、現在著作は450冊を超える。

2023年10月 5日 (木)

ミステリー・セレクション・浅見光彦シリーズ13 須磨明石殺人事件

BS TBS 202310/613:5516:00 


内田康夫原作・浅見光彦シリーズ第13弾。明石原人発掘調査に絡む女性記者殺人事件に光彦の推理が冴え渡る! 

本作は辰巳琢郎版・浅見光彦が見られる最後の作品となった。女性ゲストは馬渕英里何、物語のキーパーソン・田中実と網浜直子、最初は光彦を煙たがるおなじみの地元警察に柳沢慎吾と金田明夫という豪華な顔ぶれで、ドラマを盛り上げる。そしてシリーズの特徴でもある地元の情報も満載。明石海峡大橋や明石焼き、須磨寺や神戸・ハーバーランドなど明石・須磨・神戸の美しい風景も楽しめる。


◆キャスト

浅見光彦 辰巳琢郎 

浅見雪江 加藤治子 

浅見陽一郎 村井国夫 

崎上由香里 馬渕英里何 

榎坂警部 柳沢慎吾 

川上部長警部 金田明夫 

吉村奈美江 網浜直子 ほか 


【ストーリー】
浅見光彦(辰巳琢郎)は、「源氏物語」の取材で兵庫県の明石に行く事になった。例によって、母・雪江(加藤治子)も一緒だ。表向きはルポライターだが、探偵という裏の顔を持つ光彦は、人から事件解決の依頼を受けることも多かった。今回も、新聞記者・前田淳子(田中千代)の捜索を依頼されていたのだ。

淳子は二人組の男を追って須磨浦公園駅で後輩の崎上由香里(馬渕英里何)と別れたまま行方不明になっていた。光彦と由香里は淳子の足取りを追うが、鉄拐山でその死体を発見する。光彦は地元刑事・川上(金田明夫)と由香里の通う女子大の教務課職員・篠原愛子(ふせえり)と協力して、淳子が追っていた二人組の男を捜す。淳子が明石原人発掘調査のことを調べていたと知り、研究会の会長の家を訪ねた。会長の家は明石焼きの店だった。店内では吉村春夫(田中実)が、黙々と明石焼きを焼いていた。吉村を会長だと思った光彦だが、中から会長・巖根(丸岡奨詞)が出てきて、会のメンバーの写真を見せてくれた。その中に由香里が目撃した二人組の男の一人・松木(永倉大輔)を発見する。松木は須磨浦公園駅で淳子と会ったことを否定したが、光彦は松木の動揺ぶりから何らかの関係があると確信した。

しかし次の日、松木が死体となって発見された。光彦は二人組のもう一人の男の行方を追う。そんな時に光彦は10年前に起きた、女子大生行方不明事件を知る。被害者の志水美也子(高橋奈弓)は、篠原の友人だった。光彦は今回の事件と何か関係があると睨んだ。

◆スタッフ

原作:内田康夫

脚本:石原武龍

監督:佐々木章光

TBS 2000年制作


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『須磨明石殺人事件』内田康夫

大阪の新聞社に勤める新人記者・前田淳子が失踪。依頼を受け、神戸に飛んだ浅見光彦は、淳子と最後に会った女子大の後輩・崎上由香里と捜索を始める。明石原人を取材中だった淳子を付け狙う謎の男の正体は。

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【感想】神戸から須磨周辺を綿密に取材されたらしく、港街のエキゾさと歴史のある六甲地域について魅了ある景色となっている。個人的には単身赴任で、阪神から神戸まで散策した想い出が蘇ってきた。それだけでも読んで良かったと思う。『神戸殺人事件』があまり取材されてなかった分、『須磨明石殺人事件』は舞台描写とストーリー展開も楽しめた。

テレビドラマのほうもきっと、海岸線や明石海峡などが、映像作品として堪能されると思う。


内田康夫 1934年、東京都北区生まれ。コピーライターなどを経て、1980年、自費出版で『死者の木霊』を発表。この作品が、「朝日新聞」の読書欄に取り上げられ、自費出版としては異例の注目を浴び、鮮烈なデビューを飾る。その後、『後鳥羽伝説殺人事件』で、後に国民的名探偵となる浅見光彦をうみだし、押しも押 されもせぬ人気推理作家となる。浅見光彦シリーズは『棄霊島』で光彦100事件目を迎えた。また同シリーズはドラマ化もされお茶の間でも人気の存在に。

2023年10月 4日 (水)

向井理主演ドラマ「パリピ孔明」

紀元23世紀に力を振るった中国の軍師・諸葛亮孔明が現代日本にワープした物語設定。初回は向井理演じる孔明が、ハロウィーンの渋谷とおぼしき狂乱の街で若者らの波で、クラブでプロ並みにシェーカーを振る姿などが描かれた。

ヒロイン・英子(上白石萌歌)が歌い、人気シンガー・ミア西表(菅原小春)が圧巻のダンスを披露するクラブシーンの絢爛映像は、SNSで視聴者の話題になった。森山未來、ディーン・フジオカ、関口メンディーらキャスト陣も楽しみだ。


千葉雄大と伊藤沙莉の主演だったNHKドラマ『いいね!光源氏くん』を連想させるノリだだった。


脚本の根本ノンジ氏は来年度後期の朝ドラ「おむすび」の脚本を、演出の渋江修平氏は江戸川乱歩や星新一の作品ドラマの演出として、いずれもNHK番組を手掛けた。


フジテレビ系ドラマ「パリピ孔明」

毎週水曜日の夜放送中

https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/10/02/kiji/20231001s00041000736000c.html

2023年10月 1日 (日)

BS松竹東急「よる8銀座シネマ」では石坂浩二が主演映画「金田一耕助シリーズ」を放送

石坂浩二×市川崑監督によるヒット作「犬神家の一族」

同シリーズは横溝正史の推理小説が原作。石坂演じる主人公の私立探偵・金田一耕助が事件の謎を解き明かす独特のスタイルと、市川崑監督によるショッキングでありながらユーモアを散りばめた演出が話題を呼び、1976年公開のシリーズ1作目となる映画「犬神家の一族」は大ヒット作となった。

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10月2日(月)夜8時からは、そんな話題作「犬神家の一族」の“4Kデジタル修復版”を放送。日本の製薬王と言われた犬神財閥の創始者・犬神佐兵衛が不可解な遺言状を遺して他界。犬神家の顧問弁護士の助手が金田一に助力を求める手紙を送るが、金田一の到着を待つことなく毒殺されてしまい…。


10月3日(火)夜8時からは、1977年公開の石坂×市川コンビ第2弾「悪魔の手毬唄」を放送。舞台となるのは、文明社会から隔絶された山深い県境にある鬼首村。古い因習に支配されたこの村で、仁礼家と由良家は20年前より対立していた。由良家に詐欺師が入り込み、殺人が起きたため、磯川警部に呼ばれた金田一だったが…。


10月4日(水)夜8時に放送されるのは、1977年公開のシリーズ3作目「獄門島」だ。瀬戸内海の中ほどに位置する「獄門島」と呼ばれる小島では、網元の二大勢力である本鬼頭と分鬼頭が対立していた。引揚船の中で死亡した鬼頭千万太の遺書を了然和尚に届けるために金田一が獄門島を訪れた3日後、千万太の通夜の日に、本鬼頭家の三女が梅の古木に吊るされた遺体で発見され…。


10月5日(木)夜8時からは、1978年公開のシリーズ4作目「女王蜂」を放送する。伊豆・天城の月琴の里にある大道寺家。その家の娘・智子に求婚していた遊佐三郎が、大道寺家にある大時計の内部で、歯車に引き裂かれて死亡する事件が起こった。金田一は、19年前の事件の真相を解明してほしいと依頼され大道寺家を訪れるが…。


10月6日(金)夜8時より放送の「病院坂の首縊りの家」は1979年公開のシリーズ第5弾だ。渡米用のパスポート写真の撮影に写真館を訪れる金田一。すると、写真館の主人・徳兵衛に身辺調査の依頼をされる。その夜、徳兵衛の息子・直吉は、縊死(いし)事件があったという法眼家の洋間で結婚写真の出張撮影を頼まれるが…。ちなみに同作には、老推理作家役として原作者の横溝本人も出演している。

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