zerogahou.cocolog-nifty.com > 22カードの意味

01 奇術師
02 女教皇
03 女帝
04 皇帝
05 法王  Le Paye
06 恋人たち
07 戦車 
08 裁判の女神
09 隠者
10 運命の輪
11 剛毅
12 吊された男
13 死神
14節制
15悪魔
16 塔
17 星 ☆
18 月
19 太陽
20 審判  
21 世界
_0 愚者

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21 世界

21 世界

「世界」は新しい分野への移動に不要なものを切り離して、依存と束縛からの解放を暗示する。

生命世界は切り離された鎖の分だけ得られた自由の範囲内で、新たな分野へと向かうことが可能となる。新たな分野で成長を求めるには、目標への「変容」させうる技能の「堆積」も必要である。
無駄な要素の「浄化」と残った要素の「融和」とによって、自身の堅牢さを高めてる。胎児が産まれるように自分の一部であった母体から自らを分離させて、ヘビが脱皮するように古き衣を脱ぎ捨て古い自分から独立した新しい自分、新しい一つの「世界」を生み出す中心的役割を果たす。

流転する中で発生してくる新しい物事を取り込んで、過去の物事をどんどん押し流していく。
人間の肉体が代謝によって少しずつ入れ替わり、いつのまにか体質を変えてしまうように、世界の在り方を少しずつ入れ替えて規範さえも大きく変えてしまう。
世界を構成する一部である人々や国家は、移り変わる世界の中で、時代遅れとなった感性や能力を捨て切れずに少しずつ抱え込む。伸びるほどに強まるゴムの反発力のように、その歩みを徐々に鈍らせて終わりを迎えさせる。だが世界は人々の世代交代や国家の興亡によってそれらを容易く切り捨て、何物にも囚われることなく歩み続けて行く。変わり進み続けることが可能な性質が、世界に終わりない永久の命を与えている。

これまでも世界は常に何かを失い続けながら先へと進んできたのであり、その一時代に生きているに過ぎない我々は過去に既に失われてしまった古き良きものを知ることはない。時代の変化は人が不便より便利を、非効率より効率を望む以上は避けられない運命である。
今目の前で失われようとしている古き良きものへの拘りは近視眼的な感傷でしかない。
失われる古き良きものを大事に思うあまりの未来への侮蔑や自虐は、人の歩みの力を大きく鈍らせてしまう。変わりゆく世界がこの先上手く行くかは、まず人が未来に希望と誇りを持てるかに懸かっている。変わりゆく世界が、変わりゆく自分が、古き良き過去より優れた新しき良き未来を築いていける価値を持つと信じる心。それが人に対して「世界」のタロットが示す重要な意味となる。

■この世界の万物は絶対的な存在と物理法則を基盤として、それに依存する形でなりたっている。だが膨大なエネルギーとその高い統一性と物理法則の束縛がゆるい精神エネルギー体であるという性質もあいまって、世界からの非常に高い独立性を有している。『限界突破』能力は時間を限りなく細かく見ていった果てにある「ゼロに等しい時間の狭間」、本物の世界が仮想的にその稼動を停止したのと同じ状態になる世界、「静止した時の世界」において発揮される。

「静止した時の世界」では、物体の運動から生物の精神まで世界の全ては「時が止まった」かのように静止した状態となり、自由に移動・動作を行え、敵に対しても一方的な攻撃が可能となる。
時間的な「因果」も停止しているため「動ける者」の動作によって間接的に起こった事象の「結果」は、時が動き出すまでは保留される。止まった時の中でマッチを擦っても時が動き出すまでは「火が点く」事は無く、紙を水に浸しても時が動き出すまでは「水が染み込む」事もない。
流転する世界が別の物語を紡ぐ中、静かに目醒めるべき時の訪れを待つこととなる。

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