私が集めているアンティークストーブの特徴と魅力についてお話しします。
まず、大変重たいものが多い。要は鉄のかたまりですから、普通の家具とは比べ物にならないほどの重さです。展示している中にも200kgのストーブがあります。部屋の中心にどんと構える鋳物ストーブには、独特の存在感を感じることができます。
人々のくらしの中で使われてきたストーブには、いかにも実用品といった感じの、鋳物の無骨な印象や古臭さが感じられます。中には綺麗な装飾が施されたものもありますが、やはりストーブは実用品ですから、ほとんど装飾がないものも多いです。しかし、無骨さ・古臭さを感じるストーブにも一度火が入れば、厳しい寒さの中でも日だまりのような暖かさを与えてくれます。
私がコレクションしているのは今まで使われてきたストーブばかりですから、当たり前のようにこれらのストーブを使ってきた人たちや家庭が存在したわけです。一つ一つのストーブごとに、そのストーブを囲む家族がいて、暖かな空間があった。そんな風に想うと、それぞれのストーブが経てきた歴史の重みを感じることができます。
【 http://www.hisanaga.bizより引用】