フランスを中心としてヨーロッパで製造されたアンティークストーブ100点以上はひとりの日本人個人によって南仏を中心に長期コレクションされたものであります。◆南仏より海を渡ってやってきたアンティークストーブ100台たちは清水港へ上陸して、東海大学社会教育センターに移築した江戸時代に作られた曲り屋の屋敷のなかに展示された。◆鋳物ストーブ100台たちは、その後も数奇な運命をたどることになる。
鋳物琺瑯引きの王女の風格であります。FOYER又はSALAMANDREと呼ばれる暖炉にはめ込む形のストーブ。サラマンドラとは、地中海周辺の地域では古くから伝承されてきた、「火」の要素をもつ霊的存在。火の中に棲むトカゲの姿として象徴されている。いったい何人の人の心を温めてきたのだろうかね。